202108.12
これは、お気に入りの財布セット(象と小象)
この動物シリーズは、犬からはじまったが、実はその前のお話がある。
23年ほど前、仕事を独立してはじめて自分の工房を持った。
それは、下町風情が残る地元のボロアパート一階の店舗部分(2.5m x 6m)ほど。
ある日、二階に住む飲んだくれのジジイがやって来て、
「ひょうたん型の財布を作って欲しい」と言って来た。
訳を聞くと、行きつけの飲み屋「ひょうたん」の店主へプレゼントしたいらしい。
確かこんな感じで作った。
コインケースだ。
23年かけて、ひょうたんから象へ移り変わったが、作りや発想は特段今と変わっていない。
人間、経験と工夫を経て進歩するが、根っこの部分は変わらないだなと思った。