Message 道はつづくよどこまでも これまでに自動車修理工(主に塗装)、 アメリカへ行き古着の買いつけ、レザークラフト、ペット用品の販売を経験した。 今思えば、どれもが別々ではなくつづいている気がしている。 今は自分のブランドを持ち、山に暮らしている。もちろんこれもつづきなので、 これまでの経験をたっぷりつぎ込んで。 せっかく積んだ経験は、溶かして混ぜて、 お客さんに「ムムッ」と感じてもらえる製品を作りたい。 そしてこれからも、自分でもどこへ向かうかわからない ”つづき”を楽しみにしている。 河合 誠 1972年生まれ 幼少期、祖父の町工場のボール盤で金属に穴を開けていた。鉄と油の焼ける匂いに大人を感じた。気がつけば、自動車修理工に。その後、古着の卸販売会社に就職。90年代中頃、古着の買い付けに行ったアメリカで知り合ったレザークラフトマンとの出会いが今の仕事のきっかけとなる。2007年SSシーズンよりTHE SUPERIOR LABOR をスタート。自動車修理での経験がTSLのもの作りと姿勢に大きく影響している
Factory 旧円城小学校加茂山分校からnap villageへ 岡山県のちょうど真ん中あたり、ここは加賀郡吉備中央町。 「郡」である。 市内からここへ移って来たのは、2012年2月。 雪の中の引っ越しだったことが思い出深い。 napvillageは、終戦直後の1947年5月にできた山の分校の跡。 今僕たちが作業している校舎は、1949年8月に新築されたもので、 これにつづき1952年3月、運動場が整備され、ようやく学校らしい姿なった。 小さな運動場の周りには桜の老木やモミジが残っていて、今も当時と変わらない四季を見せてくれる。戦後の混乱の中、丸太を縄で結び、茅や枝葉屋根の掘っ立て小屋ではじまってから44年。これまで170余名が巣立った山の分校は、1991年4月に開拓村での役目を終えた。 時は流れて2012年2月、僕らは岡山市の工房と倉敷市の縫製工場を引き払いここに移ってきた。木造平屋の校舎は極力当時の姿を残した。敷地内に店舗、工場、住居を点在させ「小さな村」のようにした。これが “napvillage”のはじまり。 携帯電話各社繋がらず、冬は長くて寒い、そんなはじまりだったが、冬が寒いほど春の暖かさを強く感じ、夏を愛おしみ目一杯楽しむ。色々不便はあるが、四季にはそれぞれの仕事がある。平たくならした町の生活よりメリハリがあって気に入っている。 そして、ここに来て正解だったと強く思っている。 携帯電波は現在も微弱。 GOOD DESIGN AWARD 2013年には、作り、販売し、暮らす、複合施設として、グッドデザイン賞を受賞。 1949年に建てられた旧円城小学校加茂山分校 Company Store T.S.L Kurashiki 倉敷市『美観地区』にあるTHE SUPERIOR LABORの直営店。「林源十郎商店」の離れを改装した店舗一階はTHE SUPERIOR LABOR を取り扱い、二階ではトラベラーズノートブックを軸とした”旅”がテーマの文具や雑貨を販売しています。 710-0055岡山県倉敷市阿知2丁目23-10 林源十郎商店テナントC棟 Tel086-454-5777 OPEN10:00-18:00 CLOSEMon Mailtsl.kurashiki@nap-dog.com Stores ebook NAP VILLAGE TRAVEL GUIDE Around nap village 周辺 吉田牧場 牛の飼育から始まる吉田牧場のチーズ作りは、この土地ならではの味だと思う。そして季節によって味のかわるチーズは、日本の四季と土地の恵みを”食べているんだな”と強く感じる。 本宮山 napvillage近くに、「山の神峠」という場所がある。以前ここにあった祠「山神宮やまじんぐう」と、「海神社かいじんじゃ」「竜王社」の三社が本宮山山頂に祭られている。山神宮は、化氣神社とも深い関わりがあり、地域の人々にとって特別な意味を持つ山である。 化氣神社 養老年中(717年ー723年)ころ創建された、napvillageのある地域の氏社。杉林に囲まれた社は山の神の存在を意識する、そんな空気を持つ。初詣はここへ行く。